京都市の考え方

これまでの取り組みの紹介

京都市では、これまで、市民参加推進条例や市民参加推進計画に基づき、様々な取組を行ってきました。その中から、主な取組をご紹介します。

主な取組 年表

事例紹介(平成27年度までに終了した事業)

①子どもの冒険遊び場づくりワークショップ(平成5~6年度)

ここがHOT!

  • 本市初のデザインゲームワークショップを活用した事例!
  • 期間限定の取組が継続的な市民主体の取組を生んだ!

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実施主体は(財)都市緑化協会。梅小路公園で開催された全国都 市緑化フェアの関連事業として実施。公園の一角に設ける「わんぱく ランド(現:ふれあい広場)」の設計をワークショップ手法「デザインゲーム」を用いて公募の小学生と保護 者の参加により実施し、緑化フェア期間中、ボランティアにより冒険遊び場として運営されました。その後、 この取組に関わった冒険遊びを指導・監督するボランティア(プレイリーダー)を中心に、市内唯一の継続 的な「プレイパーク」の取組が生まれました。

②京都市基本構想の策定(平成7~11年度)

ここがHOT!

  • 市民参加の視点を重視した策定プロセスと、主語が「わたしたち京都市民」の初めての計画!
  • 審議会の市民公募、テレビ討論会、パブリック・コメントなど多様な市民参加手法を盛り込む!

「京都市基本構想」は、21世紀のまちづくりのあるべき姿を示す将来像、未来像を示すグラ ンドビジョンとして、目標年次を21世紀の第一四半期の節目の年に当たる2025年に設定さ れた、京都市基本計画をはじめとする本市のすべてのまちづくり計画の上位計画です。策定に際 しては、市民公募委員10名を含む幅広い市民層が参加する「京都市基本構想等審議会」をはじ め、「〈21世紀・京都の夢〉提案募集」や、テレビ討論会、素案のパブリック・コメントの実施 など、市民参加の場面をふんだんに盛り込む形で策定されました。
ちなみに、本市初のパブコメは、京都市基本構想素案パブコメの1年前、平成10年10月の 「京都市緑の基本計画(素案)」の公表の際に実施されました。

京都市基本構想

③嵐山さくらトイレ整備(平成8~9年度)

ここがHOT!

  • 取組の企画・運営を大学や専門家と協働!
  • 地域内の立場の違う市民同士の連携の契機に!
  • 楽しく参加できる工夫が満載!

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本市で初めて常設の公共施設の設計に市民参加が行われた 事例。嵐山中ノ島にある古い公衆トイレの建替えに際して、地元 住民や事業者の参加による設計ワークショップを実施しました。観光シーズンには特に女性の利用者のト イレ利用の不自由さが際立つことなどが意見として多く出され、「ほぼ女性専用」という従来の公衆トイレの 常識を覆す施設の完成に至りました。この事業を契機に、地元住民組織と事業者との連携活動が活発に なるなど、まちづくりの機運醸成にも大きく寄与しました。

④地域コミュニティひろば再生事業(平成9~13年度)

ここがHOT!

  • 地域の取組を専門家と行政が応援する仕組み!
  • 完成後の管理も視野に入れた足が地に着いた議論!

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設置は京都市、管理は地域住民という公園「ちびっこひろば」の うち、地域の年齢構成の変化や管理者の世代交代などで、利用者 が減り管理が行き届かなくなっていたものを、地域住民が再生に 取り組む場合に、整備費用の助成や専門家と市職員の混成整備 支援チームの派遣を行い、再生を試みる取組。市内13箇所のちびっこひろばの整備がワークショップを 通じて実施され、地元の管理体制の再構築や地域活性化の拠点づくりにつながりました。

⑤まちづくり塾支援事業「夢・ロマン・京都シティ」(平成10~15年度)

ここがHOT!

  • 熱い思いを抱く市民にスポットライトを当てる!
  • 思いに共感する仲間づくりに寄与!

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京都の未来のまちづくりにつながるテーマについて共同学 習する「まちづくり塾」の提案を市民から募集し、審査を経て採 用された提案についてさらに塾生の公募を行い、活動助成を
行う事業。平成10年3月の NPO 法施行などを背景に、自立的な市民活動団体設立の機運づくりになど を目指し、市民主体の学びと実践の場づくりをサポートしました。

⑥電子会議室「みやこ e コミュニティ」(平成16~21年度)

ここがHOT!

  • バーチャル参加に挑戦した初の事例!
  • 市民と職員の「平場」でのコミュニケーションの場! (しかし課題も浮き彫りに)

Web 上に設けたページで、市民や市職員が市政課題 についての話題提供を行い、話題提供者を進行役に自 由に議論し、政策形成につなげるツールとして、先行して 実施されていた神奈川県藤沢市のモデルを参考に開発。事前の実名でのユーザー登録が必要なことや 発言のフィルタリング等の参加のハードルの高さ、進行役の負担が大きいことなど、行政としての適正な 運用と市民の参加のしやすさとの両立に難しさがありました。また、SNSの普及などにより、電子会議室を 行政が提供する必要性が薄らいだこともあり、平成21年度で終了しました。

⑦未来まちづくり100人委員会(平成20~27年度)

ここがHOT!

  • 課題発見から解決に向けての行動まで取り組む委員会!
  • 新たな課題・新たなアプローチの発見
  • NPO による運営サポート!
  • 市民と本市の協働プラットフォームのモデルとなった!
  • 協働の経験を蓄積したたくさんの市民を輩出!

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多様な主体が協働してまちづくりに取り組むモデル事業として実施。幅広い立場、背景、年齢層の見知 らぬ市民同士が京都のまちづくりの課題を見つけ、自らその解決のために行動、協働する委員会。NPO のサポートにより、ワールドカフェやマグネットテーブルといった新しい対話手法もふんだんに取り入れた 運営が行われました。8年間で450名を超える市民と市職員が公募等により集まり、新たなまちづくり活動 の創出や、まちづくりの担い手の育成、さらには市職員のまちづくり関する意識・能力向上など、様々な成 果につながりました。
市民のまちづくり活動の裾野が広がったことなどから平成27年度に終了し、平成28年度からは、市民 の様々な活動のサポートに特化した「“みんなごと”のまちづくり推進事業」を進めています。

⑧未来の担い手・若者会議 U35(平成21~23年)

ここがHOT!

  • 京都市基本計画の重点戦略に「真のワーク・ライフ・バランス」を提言!
  • 攻めのパブコメ、対話のパブコメを提案・実践!

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京都市基本計画(はばたけ未来へ!京プラン)の策定に際して、 計画に盛り込む提案をまとめるとともに、市民に計画案のPRなどを 行うことを目的に設置された市民会議です。市職員のプロジェクトチーム「次期基本計画策定支援チーム」 との協働により、仕事、生活、社会貢献の調和した多様なライフスタイルを認める社会構造を目指す「真 のワーク・ライフ・バランス」の実現を提案し、計画の重点戦略のひとつに取り入れられました。また、基本 計画をテーマにしたシンポジウムの開催のほか、計画案のパブリック・コメントの際に、イベントなどに出向 いて、対面で説明し意見をいただく、攻めと対話によるパブコメの実施、マスコットキャラクター「パブコメく ん」の考案など、様々な取組を行っていただきました。
この「未来の担い手・若者会議 U35」のメンバー有志により、「パブリックコメント普及協会」が設立され、 様々な人の声を行政に届けるため、対話によるパブリック・コメントの普及などに取り組まれています。

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