まちづくり・お宝バンク提案

お宝No.19 課題ある子育て家庭の為の「子育て支援総合センター」

提案者:  特定非営利活動法人 アレルギーネットワーク京都ぴいちゃんねっと (中京区)

約3年前より、様々な課題をある子育て家庭の支援対応をこどもみらい館へ要望をしていましたが、実現には至っていません。しかしながら、課題ある子育て家庭は、目の前の子育てだけでなく、次の出産・育児(兄弟)への不安も抱えています。特に様々な病気や障がい・環境をかかえながらも行政施策・福祉施策の対象とならない子育て家庭や、医療・制度の面では行政サービスを受け入れることができても社会的理解の低さから地域へ出にくい家庭など、メンタル面の支えが必要な子ども・家庭はたくさんあります。

この支えのために、当事者が家族会・患者会・NPO・サークルなどを作り自助・共助を行う事例もたくさんありますが、この個人・団体は、当事者が運営することも多く支援体型は脆弱なところも多く、また情報発信力も低いため当事者に情報が届いていないことも課題となります。

今回の提案では、当法人のネットワークの中で多くの個人・団体を結び合うこと、施設の運用は行えますが、ハード面(施設)やソフト面(人材確保・その為の財源)などの課題があるため、京都市や他の団体の知恵や力も借りて、課題の解決に取り組みたいと考えています。

2015年7月1日に同様の趣旨で、亀岡市に子ども包括支援センターが開所しました。是非、京都市でも検討いただき、安心して子どもを産み・育てられる環境を一緒になって作っていければと思っています。どうぞよろしくお願いします。

<地域課題・事業の目的>

【地域の現況と課題】

1)京都市内には、様々な課題を持った子育て家庭がある。

・様々な病気、障がい、環境を抱えながらも、行政からの福祉制度の対象とならない子育て家庭が

ある。

・医療、制度の面では、行政サービスを受けることができても、メンタル的な支えの必要な子育て

家庭もある。

2)様々な課題を持った子育て家庭への、「居場所」の確保がなされていない。

・地域の行政サービスである、つどいの広場や児童館の乳幼児サークル等への聞き取りによると、

一般の方が多く利用する施設は課題ある子育て家庭へのソフト(イベントなど)・ハード面への配

慮がなされていないことも多く、行きづらさが生じている。その為、「孤育て」となりやすい環

境である。

・同じ課題を持つ子育て家庭での、自助・共助の場は、その個人によるものが多く、常設かつ、専

門的な支援を行える常勤者等を有することが難しい。

3)行政主催の講習会に人が集まらないため、分母の大きな一般家庭対象のイベントになる。

・子育て総合支援センターこどもみらい館に、各種病気・障がいの講座を開催しているNPOなどと

協働して、リレー講座等の開催の申し入れを行ったが、以前行政主催の講座には人が集まらなか

った実績から、開催できないとの判断があった。

・みらいっこ祭りなどに代表される、一般の子ども達対象のイベントは月例単位でスケジュールさ

れているが、各種対応の必要な病気や障がいの子ども達向けのイベントがほとんどない。

・各種病気や障がいを支援するNPOなどが主催する講座やイベントには、たくさんの方が参加され

ている。

4)各団体は、以下の様々な課題を持つ子どもの子育て支援を行っている。

・食物アレルギー(当法人 など)

・ダウン症

・NICUに入院していた子ども

・多胎児

・自閉症、発達障がい等

・病気や障がいの子どもの兄弟      など

5)当事者団体の視野の特性

・自身の課題について取り組む必要性から、視野が狭くなりがちな個人・団体も少なくない。それ

が、その個人・団体の強みである反面、孤立化につながってしまうことも見受けられる。

・上記の短所を、外部より指摘されるのは、「わかっていない」と反発心が大きくなり益々孤立化

を助長してしまう。

【事業の目的】

1)様々な理由で、既存の一般の子育て世代親子の集まる場所には行き辛い、課題を持った子育て家庭の居場所を作り、孤育て環境の減少・解消を目的とする。

2)各支援団体・NPOの持つ専門性と当事者とのネットワークと、行政の持つ情報発信ツール・資源力を協働事業として活かせる場を創出し、効果的な支援を行うことを目的とする。

3)様々な病気・障がいの親子が相互に出会い・交流できる場を創出することで、閉塞感・孤独感の軽減を図り、‘お互い様’の子育て環境へとつなげる事を目的とする。

<事業内容>

【当事者支援】

1)廃校となった小学校や既存施設などを利用し、こどもみらい館など既存の行政サービスでは実現できていない課題ある子育て家庭の支援を行える支援拠点を創出する。

2)それぞれの病気や障がいを支援するNPO等と協働し、当事者性・専門性の充実した支援の体制を構築する。

・現在、各NPOや家族会などは、個人の自宅などを事務所として活動しているが、京都市市民活動総

合センターにあるような、各団体のスモールオフィス的なコーナーを作り、一個人の負担を軽減す

る。

・フリースペースを作り、各団体が会議や定例会・交流会を自由に開催できる様にする。

・入居団体やNPOがリレー形式で各団体主催の勉強会等を開催し、病気や障がいなど個別支援の枠を

超えた横のネットワークの創出を行う。

・施設内の廊下などで利用者同士が出会い、挨拶などを交わせるように上記レイアウトを行い、お互

いの病気や障がいなどを自然な形で発信・受信できるようにする。

【支援者支援】

1)家族会や患者会を支える母体のほとんどは当事者の保護者であることが多く、脆弱な支援体制のところが多い。また、その様な体制の中では、間違った情報が行き来する場合も生じていることから、支援する者たちへの適切な支援も必要であることが見受けられる。

2)患者会・家族会だけでなく、中間支援の目線で様々な病気や障がいを支援するNPOもあるので、その2者間をつなげることで支援の多様性を生み出す。

・各団体が医療関係者との連携を行いやすくする為に、行政の持つ専門家とのネットワークを社会的

資源として各団体へ提供できる仕組みを構築する。

・家族会や患者会などがイベントや講座を自主開催する場合の準備などを、中間支援団体が補助する

ことで、開催をしやすくし、一般の方たちへの周知活動が効果的に行える仕組みを作る。

<事業の効果>

課題のある子育て家庭は、そのマイノリティーから一般のつどいの場などには行き辛く、孤育てに陥りやすくなります。その為、支援を必要としている家庭の有無を把握することが難しい状況にもあります。また、患者会や家族会など、それぞれの病気や障がいと取り組む団体があり、各種講座などを開催しているにも関わらず、その情報が必要としている家庭へ届かない状況にもあります。

「課題のある子育て家庭の子育て総合支援センター」を創設することで、この両者を結びつけるために、こどもみらい館など既存施設では実現できにくい、分母が小さくても支援の必要としている者たちへの居場所の創出や情報発信基地となることで、孤育て状況の減少・解消の効果があると考えます。

また、様々な状況の子どもたち、保護者の居場所を創出することは社会・公共の場での理解者を増やすことにもつながると考えます。そして当事者の子どもたちも、相互に自分や相手の病気や状況などを受け入れる場ともなり、生きていく力を学ぶ場としても効果があると思います。乳幼児期からの様々な子ども達同士の出会いは、子どもが成長してからも、その効果は大きく、自然な形での人の多様性を学ぶ人権教育を体得する効果があるものと考えます。

<特定非営利活動法人 アレルギーネットワーク京都ぴいちゃんねっと>

○ホームページ   http://www.allergy-k.org/

○フェイスブック  http://www.facebook.com/allergy.kyoto
(①主体的取組型)

進捗状況

  • ぴいちゃんねっと総会(オープンキャンパス)が新聞で紹介されました 2017年5月31日

    NPOを運営されているみなさんが必ず開催する総会。その総会をこれまでは正会員を対象に開催されていたそうですが,今年は“オープンキャンパス”と題して,楽しみながらより多くのみなさんに活動を知ってもらう機会となるイベントを開催されたそうです。

    その様子が京都新聞にて大きく取り上げられましたのでご紹介します。

     

    【京都新聞 平成29年5月26日掲載記事】

    http://kyoto-np.jp/local/article/20170526000060

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お宝バンクナンバー 19
提案者 特定非営利活動法人 アレルギーネットワーク京都ぴいちゃんねっと
提案のカテゴリー 子育て  福祉 
提案者の区分 NPO 
提案者の所在地 中京区 

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