お宝No.452
ART×DIALOG「曲線と直線」
提案者: 垂谷知明 (下京区)
ART × DIALOG 「曲線と直線」
【概要】
現代美術家の垂谷知明が各地で実践・開催するワークショップ「曲線と直線」は、2人一組で行うゲーム形式の対話型絵画制作です。
ルールは2人一組で【曲線と直線を交互に描き、その線の交わりを見て何かを連想し色を塗る】を、一枚の紙の中に両者が繰り返す事で様々なモノが互いの意図を超えて創造され、最終的に未知なる物語(絵と言葉)が生まれます。
当制作は、それぞれの個性や創造性を引き出し合いながら、他者との相互理解を深める新しいコミュニケーションツールとして期待されており、日々普及に努めています。
【特徴】
①誰でも描ける
誰でも描ける曲線と直線を基礎に絵を構成していくため、絵の苦手な方はもちろん職業年齢問わず制作可能。現在までに約600名(2歳~93歳)の参加実績があります。
②創造性を刺激する
思い通りにならない他者と描く中で、絶えず相手の予期せぬイメージに触発されながら、互恵的に物語が発展します。両者の固定概念が変容し、ひとつに溶け合い、思いもよらない創造的な物語が生まれます。
③自己主張と他者受容
「自分が主張する」ターンと、「相手の主張を受容する」ターンを交互に繰り返すことで絵が生成されていきます。主張と受容のバランスの中で、2人のカタチを探ります。
④言語と非言語のコミュニケーション
相手と言葉を交わしながら描く当制作では、言語と、非言語(絵と身体表現)、のバランスの中で描かれます。目の前で描くからこそ伝わることがあり、たかが線一本や、相手の身振りに言葉にできない感情や性格、思いもよらぬ攻撃性や愛情が現れます。
⑤人と人とを繋ぎ、越境する
親子や友人、カップル同士のみならず、学校、福祉施設、企業内の人間関係など、例え世代が違っても、苦手な人や初対面でも、この制作を通すと会話ができ、向き合えてしまう力があります。年齢・思想・人種の別とわず、自由な組み合わせで制作が可能。
⑥混沌から意味や価値を見出す
描画後、混沌とした絵に対し、これは一体何だったのか?を最後に話し合い言葉を紡ぎ、物語ることで、2人にとっての意味と価値を見出します。さらに制作時には分からなかった秘められた意味をも、作品に残すことで何度も捉え直すことができます。
⑦「私」と「他者」を知る
制作を通じて、お互いの個性(良い部分も悪い部分も含めて)を体感的かつ視覚的に感じることができ、相互理解を深めます。
⑧多様な意味世界
完成した物語は誰ともかぶりません。また制作中も、2人で笑いあったり、昔の記憶がふと蘇り涙ぐまれたり、大ゲンカしながらも最後は仲直りし描き切ったり等、どの制作過程にもそれぞれのドラマがあります。
【過去実績(主催者・共催者)】
・愛知県文化振興事業団
・IDEABLE WORKS
・愛知県児童総合センター
・舞鶴市役所
・NPO法人まいづる遊BixS
・舞鶴市子育て交流施設あそびあむ
・ファブカフェKYOTO
・英語の絵本 SAIKA(京都ハンディクラフトセンター)
・京都信用金庫(Question)
【活動紹介動画はこちら】https://vimeo.com/679507782
【代表プロフィール】
垂谷 知明 / 1984年生まれ。2007年大阪芸術大学卒業。主な賞歴に「グラニフデザインアワード2012」銀賞、「第11回 大黒屋現代アート公募展」入選、「第19回 グラフィック 1_WALL」ファイナリスト。国内外での展覧会、アートフェアへの出展多数。作品の主な収蔵先として、ピゴッツィ・コレクションがある。http://www.tarutanitomoaki.com/CV.html
【お問合せ】
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進捗状況・成果
アースデイ・ワークショップに出展しました
2023年5月1日
2023年4月23日(日)イオンモール京都桂川にて開催された、アースデイ・ワークショップに、
ART×DIALOG「曲線と直線」~2人一組で行うゲーム形式の対話型絵画制作~
を出展されました。
講師の垂谷さんのレクチャーに沿い、赤と青のチームに分かれた2人一組の参加者が、曲線や直線を交互に描いてコミュニケーションを取りながらひとつの作品を描いていくのですが、それぞれのターンで、講師から線の描き方のコツ(いろんな線の描き方、画材のおもしろい使い方など)の伝授や「それぞれの線が交わったものが何に見えるか?」を見つける連想ミッションが伝えられると、参加者の創造の幅も広がり、一人だけの制作では決してできない他者と自分のコミュニケーションの過程が絵に仕上がっていくという面白さを体験できるワークショップとなっていました。最後に、二人で相談して絵のタイトルを決め、その物語を記して完成です。
今回のイオンモールでの出展は、親子や兄弟といった家族での参加がほとんどでしたが、ワークショップの様子を見ていた人からは、企業研修やパートナー同士といった大人を対象としたワークショップでも面白そうだという声が聞かれました。
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