まちづくり・お宝バンク

“みんなの居場所”が“自分の居場所”になる!子どもたちも高齢者も一緒に食卓を囲む「おいでやす食堂」(第3回市民ライター講座の記事)

掲載日: 2019年6月5日

みなさんは“自分の居場所”がほしいと思ったことはありませんか?

京都市内に住んでいるひとり暮らしの高齢者の方々も、そこにいるだけで安心できたり、自分の得意なことをいかせるような場所がないことに困っていました。その問題を解決するために、いろんな世代の人と交流できる“みんなの居場所”をつくるといいのでは? そんな思いで始まったのが「おいでやす食堂」です。

具体的な活動は、毎月1回第3金曜日に子どもたち、30・40代のお母さんたち、高齢者たちが集まり、みんなで食事を作ってみんなで一緒に食事をすることです。メニューはカレーやサラダなどですが、チョコフォンデュが登場することも日もあります。中学生までは無料、高校生・大学生は100円、大人は300円と参加しやすい料金も魅力です。

また、紙飛行機作りやこままわしなど、高齢者の方が自分の得意分野をいかして子供たちに昔の遊びを教えるイベントも行われています。子どもたちは楽しく自由に遊びながらも、高齢者に尊敬の気持ちで接します。そして、そんな子どもたちを見守る高齢者の方々も笑顔になり、「高齢者だから…」と諦めることなくまだまだ力を発揮できるのです。

このアイデアが本質的な解決策と言えるのは、おいでやす食堂の中でのつながりが、地域コミュニティへと広がっていくからかもしれません。子どもたちが高齢者の経験談から学ぶことで、地域への愛着が生まれます。また、何か体調に変化があったときにもすぐに対応できる関係性が自然と育まれていくのです。

もし、みなさんも自分の居場所を見つけたいと思ったら、おいでやす食堂に足を運んでみませんか? みんなが活躍できる、みんなが思い合える、そんな新しい居場所をつくるヒントがきっと見つかるはずです。

記事の執筆 京都精華大学人文学部学生

ページの先頭へ